ニューロマトリックスとサンカーラーとマインドフルネス

ニューロマトリックスとサンカーラーと
マインドフルネス

釈迦の哲学の中に「五蘊」というものがあります。

色、受、想、行、識の五つ。蘊は集まりという意味。

これ実は「脳」の話なんです。

脳

色=刺激

受=感覚受容器

想=脳でその感覚入力信号を感受

行=過去の経験や記憶や感情と混ぜ合わせる。つまりニューロマトリックス理論。

識=意識に登る。つまり受、想、行は無意識領域の働きです。

※Neuro Matrix Theoryはゲートコントロール理論を唱えたメルザック による疼痛理論。

例えば、人の手(色)で触れられた(受)、脊髄を通り脳幹を通り感覚野まで信号が行く(想)、脳の他の部分とその間にやり取りを行う(行)、結果として触れられたと意識する(識)。

慢性痛の問題と同じですが、一番の問題は「行」サンカーラーとも言いますが、つまりニューロマトリックスの問題なのです。

幻肢痛のように、事故などで例え腕を失っていても痛みを感じる。色、受、想がなくても、行から痛みを生み出してしまう。

釈迦はこの「行」の働きを制御することが、悟りにつながるの考えたのです。

釈迦は宗教者ではなく、生き方を極めようとした哲学者です。そして、おそらく科学的思考を持っていた。しかし、殆どの弟子たちはそれを理解できずに教祖にしてしまった。

これも「行」をコントロール出来なかったからです。

なぜなら、サンカーラーは、妄想や幻覚、パレイドリアを生み出してしまうから。実際にはないことを、あることだと思い込んでしまう。

脳内

科学的思考をベースに真実を探求する。それは「行」の機能をコントロールするツールになります。

そして他者への親切、優しさ、謙虚さは、自己自身の「行・ニューロマトリックス」を客観視できている証です。

また流行りのマインドフルネスも、この「行」の働きを出来るだけ無くし、過去の記憶や経験から評価と判断をせず、そのままの入力信号を意識化することです。

おそらく只管打坐も空の理論も、サンカーラーの働きをコントロールする為に生み出された概念です。

無意識ではあるが、サンカーラーの働きを注視し続けて生きて行くことが、一番大事なことかもしれません。