フォームローラーは筋膜ではなく皮神経。

フォームローラーは筋膜ではなく皮神経。

フォームローラーとは、ピラティスやコアトレーニングなどで使う棒状の道具です。

フォームローラーでバランス感覚を養ったり、背骨の下に置いて四肢を動かすトレーニングは良いと思います。

しかし、一般的に見られる大腿の外側の下にフォームローラーを置いてゴリゴリすることは、お勧めできません。

何故でしょうか?

筋膜は剥がせないし、リリースもできない。

よく言われている理論に「筋膜リリース」というものがあります。

筋膜の癒着をマッサージで剥がしたり、このフォームローラーのようなものでゴリゴリ剥がしたりするといわれています。

しかし、最新のサイエンスやエビデンスから、その程度の力で筋膜を剥がすことは無理です。

もし行なえたとしたらそれは「怪我」。損傷して炎症して余計にもみ返しのように痛みがひどくなってしまいます。

外側大腿皮神経

引用:Visible Body’s Human Anatomy Atlas

この図のように鼠蹊部から現れて、大腿の外側に伸びていく皮膚の神経が、外側大腿皮神経です。

筋膜より浅いところ、つまり皮膚には皮神経という神経があります。

強くフォームローラーでゴリゴリしてしまうと、この皮神経や血管を傷つける恐れがあります。実際いろいろなセラピストからよく聞くのですが、フォームローラーや筋膜リリースのやりすぎで、この部分を痛めてくる人が多いのです。

引用:Visible Body’s Human Anatomy Atlas

また一時的に楽になった気がするのは「DNIC」という機序が働いた結果。このDNIC、簡単にいえば「新しい痛みによって、元からあった痛みが一時的に消えたように感じる」ということ。

ですので、その場はすっきりしたように感じますが、翌日以降にもみ返しが起こり帰って悪化します。ですので決して強くゴリゴリほぐさないでください。

まとめ

以上のことから、フォームローラーで筋膜をリリースすることも剥がすこともできませんし、太腿の外側を強くゴリゴリすることは、身体にとってマイナスに働くことが多いのでお勧めできません。

優しく、心地よく、自分の感覚を大切にする分には問題は起こりにくいので、そのようにしてフォームローラーを使ってみてください。