DermoNeuroModulating

肩こりなど「こり」の原因とは?

肩こりの「こり」とは、筋肉が硬くなっている状態のこと。

筋肉が硬いとは、筋肉が「持続的に収縮」している状態のこと。

筋肉を持続的に収縮させることができるのは、脳か脊髄です。

脳であれば、自分の意思で緩めることができるはず。

しかし、「こり」は自分で緩められません。

ですので、筋肉を持続的に収縮させているのは「脊髄」ということになります。

つまり「こり」は脊髄からの信号が原因ということ。

ではなぜ、脊髄が筋肉に信号を送り続けているかというと、「反射」が関係しているからです。

火に手を近づけると無意識的&瞬間的に手を引っ込めますよね?

そう、それが反射なんです。

正確にいうと「逃避反射」。

つまり、どこかに痛みを感じていると、逃避反射を起こし続けてしまい、筋肉の「こり」という状態が起こります。

原因は痛み信号です。正確には侵害受容信号といいます。

その侵害受容信号が先にあって、慢性的な肩こりが起こります。

その侵害受容信号は意識に登らないこともあります。

ちなみに、末梢神経ってCMで聞いたことはありますか?

その末梢神経は、細い線維が束になっていて、全身に72キロメートルも伸びています。

その神経の束にも、痛みを伝える線維があります。

末梢神経の束は、身体を動かすことによって、伸ばされたり、圧迫されたり刺激を受けています。

通常レベルなら問題は起きません。

ただし、パソコンなど長時間同じ姿勢を取っていたり、スポーツなど反復的な運動をしたりすると、

末梢神経の束が刺激され、痛み(侵害受容)信号が脊髄と脳に送られます。

そして、脊髄によって反射的に筋肉が収縮を起こしてしまいます。

そのようなことが日常的に繰り返されることで、慢性的な肩こりや首こりが起こってしまいます。

ですので、その部位を強く揉んだりすると、侵害受容線維を刺激してしまい、後になって余計に痛みが出たり、もみ返しが起こります。

つまり、強いマッサージは「こり」を増やしてしまいます。

ちなみに、末梢神経の束には血流があります。それが伸ばされたり、圧迫されることで滞ってしまうことが問題なのです。

優しく、その部位を刺激しないように、末梢神経の血流を変化させることで、「こり」の原因である痛み(侵害受容)信号が自然に無くなります。

結果的に脊髄の反射がOFFになり、筋肉の持続的な収縮である「こり」がなくなるという訳です。

これが自然治癒力を促すということです。

もちろん、脳の変化や自律神経の変化も起こりますし、神経伝達物質の影響もあります。

それら脳、脊髄、末梢神経、自律神経を合わせて「神経系」と言います。

その「神経系」の働きを、最新のサイエンスやエビデンスから読み解いて、実際の施術に活かしているのが、カナダ生まれの「DNM」です。

デルモニューロモジュレーティングとは

Dermo

スキンストレッチ

DERMOはSKIN、つまり皮膚の事です。

皮膚には皮神経という神経があり、感覚や皮膚の血流をコントロールしています。

触れられると皮神経は必ず影響を受けます。

 

Neuro

nerve

末梢神経は全身に72kmも伸びていて、脳に繋がります。

生命に必要な「動き・感覚」を司っています。

運動神経は中枢神経から筋肉へ収縮命令を送り、

感覚神経は皮膚や筋肉などの感覚を中枢神経に伝えます。

そしてそれら神経は全てニューロンから伸びています。

Modulating

BRAIN

皮膚や末梢神経を通じて、中枢神経を変化させれば、脳が変化します。 

脳が変われば結果的に筋肉の緊張や血流、身体の不快感も変わります。

デルモニューロモジュレーティング

カナダの「女性」理学療法士であるDiane Jacobs先生が、最新の神経理論と疼痛科学をベースに開発した徒手療法が、Dermo Neuro Modulating。

ダイアン・ジェイコブス

皮神経と末梢神経へアプローチするという、今までの常識にはなかった最新の方法。

Diane先生は50年近くに及ぶ理学療法の経験から、筋骨格という組織ではなく脳を含めた神経系がとても大切だという事に気がつきました。

そして、触れるということは皮膚の神経へ影響を与えることだとの考えから、2005年にDNMを開発しました。

世界最新の疼痛科学に精通していて、2008年にカナダ理学療法学会の疼痛科学部門の立ち上げにも大きく貢献しました。

2015年にはサンディエゴ・ペインサミットで登壇。今では世界15カ国へ広がり、世界の理学療法や徒手療法の次世代のスタンダードになってきています。

DNM「8つの大切な言葉」

  1. Kindness・優しく。

  2. Listen・話をよく聞く。

  3. Slowly・ゆっくり。

  4. Carefully・丁寧に。

  5. Intelligence・知的に。

  6. Responce・反応的に。

  7. Honesty・誠実に。

  8. Comfortable・快適に。

DNM 5つのアプローチ

  1. スキンストレッチ。

    Dycemという特殊なゴムフィルムを使い、皮膚をストレッチします。持続的にその状態を保つことで、皮膚の神経の血流が改善され、奥の末梢神経まで影響を及ぼします。そして脳を変化させるDNMのメインテクニック。

  2. バルーンテクニック。

    優しく皮膚の層をつかみ、反対側の神経を変化させる。

  3. ツイズリング。

    腕や脚を優しく回すことで、神経とその周囲が広範囲に変化する。

  4. コントラクト・リラクゼーション。

    施術者の手に対して小さい力で抵抗し、数秒後にリラックスする。深い末梢神経の血流が変化する。

  5. ポジショナル・リラクゼーション。

    深い神経が、短く太くなり血流が増えるポジションに腕や脚をもっていき、しばらくキープする。深い末梢神経の血流を促す。

アプローチする神経一覧:足底神経、脛骨神経、総腓骨神経、浅腓骨神経、腓腹神経、坐骨神経、膝周囲の皮神経、後大腿皮神経、伏在神経、大腿神経、閉鎖神経、陰部大腿神経、腸骨鼠径神経、腸骨下腹神経、上殿神経、下殿神経、上殿皮神経、中殿皮神経、下殿皮神経、脊髄神経後枝、腹部の皮神経、肋間神経、肋間神経の外側皮枝、肩甲上神経、肩甲下神経、肩甲背神経、副神経、腋窩神経、筋皮神経、胸筋神経、鎖骨上神経、大耳介神経、頸横神経、大後頭神経、小後頭神経、第三後頭神経、顔面神経、三叉神経の皮枝など顔の皮神経、頸部の後枝の皮神経、上腕と前腕の皮神経、下肢の皮神経、手掌や手背の皮神経、正中神経、橈骨神経、尺骨神経、指神経などの神経内血流を促します。

DNM「11の概念

脳

  1. 痛みは神経系の中にある。

  2. 脳は反応ではなく予測で動く。

  3. 脳は侵害受容信号を除去するため進化した。

  4. 組織ではなく、痛みの原因を治す。

  5. 症状名ではなく痛みを治す。

  6. 皮膚にしか触れる事はできない。

  7. 神経系は栄養と酸素と排出を必要としていてとても敏感。

  8. 神経は圧迫されたり、伸ばされたりして影響を受ける。

  9. 動くことは薬のようなもの。

  10. 徒手療法は社会的なグルーミング。

  11. より少ないことは、より豊かなこと。Less is More。

     

     


医道の日本 2014年11月号

Massage & Bodywork 華麗なるデルモニューロモジュレーション/Jason Erickson 訳:長谷川玲奈


Sports Medicine 2018年 199号 「皮膚への注目」

理学療法士・福井勉先生が DNMを紹介してくださっています。

 


デルモニューロモジュレーティング日本語版第2版

デルモニューロモジュレーティング日本語版・ダイアンジェイコブス・岩吉新

代表 岩吉新がDNM日本語版を翻訳してAmazonより出版中。

ご相談に乗ります。

プロのセラピストの方向けに、徒手理論についてご相談を承っております。

▷DNM理論やアプローチについてのご質問やご相談。

▷徒手療法理論構築のお手伝い。

※DNMのプライベートレッスンも平日限定で承っております。

 


DNMによる施術

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