線維筋痛症/慢性疼痛

認知行動療法は線維筋痛症の痛みの治療には推奨できない。

認知行動療法は線維筋痛症の痛みの治療には推奨できない。

認知行動療法とは、自分の物事の考え方や捉え方を認識して、ストレスを減らしていくというような方法です。

慢性疼痛や線維筋痛症の方に行われたりすることがありますが、それについての研究を紹介します。

◆研究

「認知行動療法は、治療後の抑うつ気分を軽減し、治療後およびフォローアップ時の痛みに対する適切な行動を改善する

抑うつ気分へのポジティブな効果は、バイアスと明確に区別できない。

オペラント行動療法が、フォローアップ時の医師の受診回数を減らすことに有効であることを示す証拠があった。

治療後およびフォローアップ時に、痛み、疲労、睡眠障害、およびHRQOLの制限を軽減する認知行動療法の有効性を示すエビデンスはなかった。

認知行動療法は、線維筋痛症の主要な症状、すなわち、痛み、疲労、睡眠障害、HRQOLの治療には推奨できない。

※健康関連 QOL:「疾患や治療が,患者の主観的健康感や,仕事,家事,社会活動にどのような影響を与えているかを定量化したもの。

Efficacy of Cognitive-Behavioral Therapies in Fibromyalgia Syndrome — A Systematic Review and Metaanalysis of Randomized Controlled Trials

KATHRIN BERNARDY, NICOLE FÜBER, VOLKER KÖLLNER, and WINFRIED HÄUSER

◆まとめ

この研究から認知行動療法は、抑うつ気分の解消や適切な行動を取れるようになる可能性はあるが、痛みが減ったり、疲労や睡眠障害を減らすというエビデンスはないということがわかります。

ただ認知行動療法自体は副作用は考えにくいので行うことは否定しません。

もちろん痛みは個別性があるのでよくなることもあります。

ただ、エビデンスからは痛み減少への効果は弱いと考えられます。

関連記事